未経験からプログラマーってどうなの?
挑戦したいけど不安に感じる方に向けて、5年間経験したことと今なら思えることを、書きました。
今後の人生設計の参考にしてもらえたら幸いです!
入社した会社
都内の中小企業
従業員数300人以下の中小企業でした。
@typeという転職サイトから、未経験可能でかつ、自宅から通勤距離が近めのIT企業を探して応募しました。
採用担当が女性の人だったのですが、人柄が良くすごく印象が良かったため、それだけで良さそうな会社だと思いました。そのときだけはね。。。笑
大手通販サイトの開発・保守
今でもテレビでよく宣伝されているあの通販サイトの開発・保守を担当しました。
担当はバックエンド側です。ユーザーの目に見えないデータベース周りの処理などを担当しました。
例えば不正アクセスできないようにする仕組みを作ったり、ログインの2段階認証の機能を作ったりしていました。
1次請けの派遣契約
客先に常駐する形の派遣でしたが、幸いにも直接発注を受ける1次請けでした。
IT業界ではピラミッド構造になっているのが一般的です。1次請け企業から発注を受けるのが2次請け。2次請け企業から発注を受けるのが3次請け。というような構造になっているところが多いです。
一般的には下層になればなるほど、報酬が低く納期にも厳しくなり環境が悪くなります。
そんな中、未経験でスッと入社して1次請けの仕事ができるのはラッキーでした!
経験したこと(時系列)
入社前は猛勉強!
入社してないのに会社のために勉強するの!?給与も出ないのに??
そう思われたかもしれませんが、残念ながらIT業界ではこれが普通なんです。(新卒の場合は違うかもしれません)
知識があってようやく仕事させてもらけるステージに上がれるわけです。
私の場合、勉強に加えてその会社の上司から定期的に課題を出されてメールで提出していました。
当時ニートだったから時間があったものの、辞める予定の会社に勤めていたらかなり厳しかったと思います…。
入社して半年は苦行
「プログラミングは独学で学んだからバリバリ仕事するぞー!」と仕事をする前は意気込んでいました。
が…すぐに異変に気付きます。
最初の仕事は既存のプログラムのバグの原因調査の依頼だったのですが、書いたプログラムを見ても意味がわかりません。知らない単語がズラズラと並べられていて頭が真っ白になります…。
例えるなら中学英語を勉強したあとに分厚い英語の小説の本を渡されて「翻訳していて」と言われる感じです。
さらにそのあと畳み掛けるように、バージョン管理ツールやIDE(統合開発環境)の使い方、作ったプログラムに対するテストケースの作り方など、覚えなければいけないことが山ほど出てきます。
入社前はJava(プログラミング言語)を使っていると言われたので、そればかり勉強しましたが実際はLinuxのシェルやSQL言語などの他の知識も必要で、「おい、聞いてねーよ!」って思いました。
何もできない罪悪感で、電車の通勤時間や帰宅後の時間を使って勉強しまくりました。
今なら「1つの言語だけでサービスが作れるわけねーだろ!」ってあたりまえのように思うんですけどね。笑
入社後、半年〜2年は楽しい
猛勉強の甲斐もあって、仕事も板についてきます。
読めなかった他人のプログラムもある程度は読めるようになってきます。
仕事中に知らないことが出てきても調べ方を知っているのでどんどん知識が身に付きます。
頑張っていた勉強はサボり気味になります!笑
給与が上がるようなことはないけど、未経験だったからそんなに気になりません。
入社後、2年〜は最悪
ここから先の話は私だけが勤めていた会社に限定すること話かもしれません。
現場が変わらなかったこともあり、新しい知識は身に付きませんでした。
例え新しい知識を身につけて、ライブラリやフレームワークを使えば簡単に処理できると知ったところで「それによって何か影響が出たら困る」という理由で効率の悪い方法を変えることができませんでした。
給与も未経験入社という理由からなのか、上がることはありませんでした…。小さい会社だからそんな余裕ないのかな?
(新卒かよクソっ!って思うレベルです)
労働時間も長時間になってきます。笑
スケジュールも自分で管理するようになり、責任も重くなってきます。
IT業界ではプログラムを組んでいく中で原因不明のエラーが出たり、ソースコードを見ていくうちに、「あれもやらなきな、これもやらなきゃ」と想定していなかった時間が発生することがあります。
その時間をどうリカバリーするのか?
…はい、自分がその分残業するしかありません!笑
上司も「もう一人前なんだから自分でなんとかしてね」ってスタイルです。
ひどい時は1日17時間労働を5日間連続で行いました。
終電の23時まで仕事し1時に帰宅、そこから夕食(という名の夜食)食べてお風呂に入って寝るまで3時。4時半に起きて5時に家を出て7時に出社。
クソみたいな生活です。もう人間の生活ができず精神がおかしくなってきます。笑
しかも勤めていた会社では「自分のせいなんだから」ということで残業代は出ませんでした!
こうなってくるともはやネタですね!笑
この特徴が他の業界と比べて残業時間が多い原因の1つかもしれません!
結論
ITスキルが身につく
ITの世界には「定石」があります。ソースコードのレビュー、テスト手法、共同開発の進め方などです。
これを身につけるのは現場で働くのが一番の近道だと思います。
ここで身についたことは、どの会社に出ても使えるスキルなので、この理由だけで私は経験して良かったと思っています!
ただ、2年目以降は身につくこともなく時間だけが奪われたのですぐにやめれば良かったと後悔しています。笑
仕事以外の時間で勉強が必要
他の業界と違い、IT業界はOJTがほとんど通用しません。
仕事には知識を必要とし、その範囲は膨大です。
特に入社直後はゲームしたり、YouTube見てるヒマなんてありません。笑
本を買っては勉強を通勤の電車や家で繰り返し行います。
IT業界は技術の進化が早いため勉強は継続する必要があります。
収入アップのハードルが高い
会社によると思いますが、未経験入社のレッテルを貼らっぱなしなのか、できることが増えてもそれに対する対価は変わりませんでした。
常駐先の単価は上がりましたが、それを受け取るのは会社であり、私のもとに入ってくるお金には変化がありませんでした…。悲しい…。
まとめ
ITスキルを身につけたいと思うのであれば、現場で仕事をすることが近道だ思うので挑戦する価値は十分にあると思います。
それなりに勉強が必要になるため、継続した勉強を楽しめる人でないと難しいかもしれません。
ITのスキルはどの会社でも使えるので1度身につければ転職もしやすいのでおすすめです。
また、私が経験した会社はブラック企業だったと思いますが、中には未経験でも対偶がいいところがあると思います。というか信じてます。笑
入社して数年経って対偶が悪かったら転職する、または独立するといった選択肢もありかもしれませんね!
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